敷地面積約20万m²の大型現場かつ短工期という厳しい条件のもと、SPIDERPLUSの導入により効率的な現場管理を実現
現地で設計や設備工事を手掛けるPT.TAIYO SINAR RAYA TEKNIK(住友電設インドネシア現地法人)の現場では社会人としてキャリアをスタートしたばかりの方がSPIDERPLUSを手に活躍中です。
約3億人にもおよぶ世界第4位の人口を擁し、旺盛な建設需要がまだまだ続くインドネシアの現場を訪ねてお話を伺いました。
お話 PT.TAIYO SINAR RAYA TEKNIK
丸山 秀隆 様(Electrical Engineer)
Gita Almira 様(Mechanical Engineer)
佐藤 匡 様(Electrical Engineer)
本日は現場が進行中にお時間を割いてくださり、ありがとうございます。
はじめに皆様の役割を簡単にお聞かせください。
特に中間検査など、節目ごとに行われる検査で現場を見ています。
今年大学を卒業して働き始めました。現場でSPIDERPLUSを持って巡回や検査を行っています。
こちらの現場では若い技術者の皆さんが積極的にSPIDERPLUSを活用中と伺っております。
インドネシア人30名、フィリピン人1名、日本人4名という多国籍構成で、うち4人が新入社員です。若い力がSPIDERPLUSと見事にかみ合っています。
インドネシアに来てみると、若い人現地スタッフがとても意欲的にSPIDERPLUSを活用して使い方を習得していくのを目の当たりにしてとても驚きました。
その中でも彼女は群を抜いて使いこなしていると思います。
1時間の事務作業が10分に!現場で実感する効率化
SPIDERPLUSを普段どのように活用していますか。
私は英語版を活用していますが、画面設計が直観的ですし、図面に写真を紐づけることによって、どこで何を撮ったのかが私自身にも、他の方にも明確に分かります。
検査の記録も同じく図面上に残すことができて、紙の図面を持ち歩くよりも効率がよいと感じています。
SPIDERPLUSで最も便利に感じているのは、どの機能でしょうか。
そのファイルに少し手を加えれば提出できるようになり、この間大体10分ほどで、とても便利だと感じています。
ありがとうございます。これまでに、使い方でわからないことがあった場合はどのように解決していましたか。
実際、数値測定を行うときに少々苦戦したことがあったのですが、SPIDERPLUSは画面設計がシンプルですし、覚えてしまえば仕事を効率的にしていくことができるものだと思っています。
協力業者同士の相互連携で紙にまつわる作業を一掃!
導入の当初から標準機能以外もご活用でしたか。
工事の中でもう少し上位の役割からご覧になった、SPIDERPLUS活用のメリットをお聞かせください。
報告書を提出する際は、保存場所を伝えて電子サインをもらうだけで完了します。
従来ならば日次や週次などの報告書を紙で提出しなくてはならず、そのためには紙の体裁にするために必要な作業が山ほどあり、時間がかかるのを余儀なくされていました。
建築設備の協力業者間の連携によって、ペーパーレス化ができ、それにまつわる手間もなくなったのですね。
SPIDERPLUSは現場の図面に写真やメモが明確に紐づけられますし、指摘管理機能であれば是正前後を同一画面で表示させることもできます。
資料に掲載するための情報を探す場合も、SPIDERPLUS導入前のようにゼロから探すのではなく、写真単体や、是正前後の様子、検査の記録なども図面上からすぐに見つけることができるので、資料作成のための手間も簡略化されています。
働き方をスマートにするための取り組み
こちらの現場での取り組みは、貴社の中でも広められるのでしょうか。
その結果、工期短縮、コスト削減、作業効率化を達成でき、大きな成果をあげることができました。
特にこのプロジェクトでは、女性の新入社員が積極的にSPIDERPLUSを使用し、デジタルツールを活用した効率的な現場運営に貢献してくれました。
今後もこの経験を活かし、SPIDERPLUSを引き続き使用していきたいと考えています。
現場レベルでの効果は予想以上であり、今後はプロジェクト単位での運用から、部門単位、さらには会社全体へと拡大し、より広範囲での活用を目指しています。
建設需要の旺盛なインドネシアではデジタル活用は盛んに行われていますか。
一方で、最近はデジタルツールの活用によって記録を正確に残すことが工事の契約条件や、信頼の担保として重要度がましてきています。
この先も工事が続きますが、インドネシアでSPIDERPLUSを活用することによって、どんなことを目指したいですか。
インドネシアでも活用が拡がっていくことによって、こうしたSPIDERPLUSを活用して働く価値観がやがて当たり前のこととして拡がることを願っています。
インドネシアの建設業界の傾向としては、ワークライフバランスの問題や、管理方法や施工方法をより良いものにしていく余地がまだ大きいです。
また、日本と同様に、建設業界全体での作業人口減少が懸念されています。
こうした課題を、SPIDERPLUSを通じて限られた条件下で効率的な現場運営を継続的に成功させて、業界全体の成長に貢献していけることを期待しています。