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「全従業員とその家族を幸せにします」の経営理念をSPIDERPLUSによる生産性向上で現実に

創業40年以上の太陽電設では、坂本社長自らのお問い合わせがきっかけで導入に至り、施工管理をする全員がSPIDERPLUSを活用して生産性の向上に努めています。

導入検討の背景には「全従業員とその家族を幸せにします」という経営理念と照らし合わせて自社を見つめ直す出来事がありました。
SPIDERPLUS導入で全社的な仕事の仕方が変わるまでのことをお話していただきました。

 

お話

代表取締役 坂本隆志 様

変わることを決意した、ある出来事

SPIDERPLUSの導入検討にはどのようなきっかけがありましたか

坂本社長
坂本社長
太陽電設は父が創業し、私自身は大学を卒業した後に入社し、現場も経験した後に経営を引き継ぎ、10年ほどです。

数年前のことですが、入社から7〜8年経った社員が退職することが連続したのです。その時に経営者として、何が原因で会社を去ってしまうのだろうか、と考えました。

太陽電設では経営理念として最初に「全従業員とその家族を幸せにします」と掲げています。その一方で現実はというと、私自身も月間100時間以上の残業が常態化していました。

長時間残業は建設業界としては当たり前のことだとそれまでは捉えていたのですが、せっかく育ってきた社員が連続して退職しているのは働き方に問題があること、経営理念と現実とが合っていないことを痛感させられました。

私たちは変わっていかなくてはいけないし、現場での生産性を向上させるためにはデジタル化が必要だ、と考えて、スパイダープラスに問い合わせ、営業の方に説明しに来てもらいました。

SPIDERPLUS以外に検討したサービスはありましたか?

坂本社長
坂本社長
特定のものに特化した管理ツールを試したり、現場で見たサービスもありました。
SPIDERPLUSは図面管理、写真整理、メモなど、独立しているのではなく、図面データを土台に帳票作成まで繋がった作りになっていて、施工管理現場での効率化に合っていると考えました。

導入の当初から全員で活用する構想がありましたか?

坂本社長
坂本社長
はい。導入を検討した時から全員がSPIDERPLUSを持って使うことを考えていました。

例えば一人だけ従来の紙ベースの仕事をする社員がいると、一気に物事を変えることはできません。
若手からベテランまで、色々な従業員がいますが、全員と話し合ってこれまで紙でしてきた作業を一斉にデジタル化することを皆で決意して導入を決めました。

SPIDERPLUSに加えてiPadも従業員と派遣社員の分手配する必要があったため、コストの問題がありましたが、IT導入補助金制度*も活用して必要な投資を行うことができました。

*IT導入補助金制度:導入時のコストを最大1/2まで支援する制度のこと。2024年度の詳細はこちら

SPIDERPLUSによる課題解決と仕事の仕方の変化

SPIDERPLUS導入によって改善したことをお聞かせください。

坂本社長
坂本社長
大きく3つあります。

1つ目はペーパーレス化によるコミュニケーション効率の向上です。

マンション工事の現場が多いのですが、SPIDERPLUS導入前は一部屋ごとに現場でチェックシートを作って手書きして、事務所に戻ってからExcelに転記をして帳票をまとめていました。
マンションが大きなものになるほど扱う紙の量や、転記作業の量も膨大になる一方で紙の紛失や転記の抜け・漏れなど、ヒューマンエラーがつきものでした。

SPIDERPLUSは現場で図面上に撮影した写真を紐づけてメモを添えてクラウドで共有できるため、作業をその場で完結させることができます。 そのため、導入してからは「いつの間にか作業が終わっているようになった」という感覚があります。

また、職人さんたちとコミュニケーションをする際も、SPIDERPLUSにある画像データをそのまま活用したり、画面をそのまま見せたりすることが可能です。

紙の時代ならば、何かを伝達する際に一度別の紙に印刷するなど、一手間挟む必要がありましたが、そうした手間がなくなりました。

2つ目は検査の事前準備のことです。

SPIDERPLUSにある電子黒板を、撮影の前日に準備しますが、黒板内容の入力や、図面に撮影箇所をプロットすることを通じて、明日現場でどんな箇所を撮影するのかを想像することができます。
撮影し忘れを防止するだけでなく、現場を見る上での予習ができるようなことで、結果的に社員たちのレベルアップにも繋がっていると思います。

3つ目は仕事の仕方が変わったことです。

SPIDERPLUSの導入前は1つの現場は1人が担当していました。これ自体は珍しくないことですが、仕事の属人化を避けることができません。
また、撮影や品質チェックの作業など、現場には誰にでもできる一方でおろそかに出来ないことがあります。

SPIDERPLUSは現場の情報をクラウドを介して場所や時間を選ばずに共有することができます。この性質を活用して、1つの現場を2人で対応するように変えました。

誰が担当してもSPIDERPLUSを見さえすれば、工事の進捗がわかりますし、繁忙期は応援しあいながら現場を支えて仕事を進めたり、午前と午後とで異なる現場に行って施工管理をすることもできるようになりました。

社員を現場で孤独にさせないことは、とても大切で、当人の士気にも大きく関わることです。
SPIDERPLUSを導入したからこそ、仕事の仕方そのものを変えることになりました。

操作の仕方はどのように習得していらっしゃいますか。

坂本社長
坂本社長
導入当初は全員が支え合って覚えていきました。

導入の翌年以降に入社してきた若い社員にとっては、SPIDERPLUSを使って現場で仕事をすることがもはや当たり前です。
彼らはデジタルツールの操作に元々慣れていることもあり、こちらが教えなくても感覚的に使っていくことで操作方法を覚えるばかりか、便利な使い方を見つけてこちらに教えてくれるんですよ。

外国人の社員もいますが、彼らも直感的に操作をして、すぐに慣れて使いこなしています。

これからの太陽電設について

坂本社長自らの意思決定とリーダーシップによって全社的な規模で、働き方を変えることができましたね。今後目指したいことをお聞かせください。

坂本社長
坂本社長
経営理念に掲げている、「全従業員とその家族を幸せにする」ために何ができるかを引き続き追求していきたいです。

SPIDERPLUS導入に始まって、それまで大変な手間をかけていたことがどんどん楽になることを実感して、今では様々なガジェットやサブスクリプションサービスを興味の向くままに色々試しています。

私自身、関心があったことからプログラミングを勉強し、開発を試したこともありますが、市場にはよいツールが既に出回っています。
その一方で、一撃必殺のようなツールはないことも実感しています。

本質的な目的を見据えた上で必要なツール導入をし、振り返ってみればツールの導入によって組織がよくなったというのを目指していきたいと考えています。

建設業は人手不足が長らく課題になっていて、太陽電設としても人材獲得はとても難しい問題です。
既にいる社員についてはお互いを知るためのコミュニケーションを大切にしています。
現場を訪問することもその1つです。

デジタルツールを導入していることなど、会社の施策が差別化になるためには、その前に目に留まることが必要です。

太陽電設は創業から今日まで、地域に育ててもらってここまで続いてきたと思っています。
今後もDX推進をしながら全社的に仕事の質を高めていき、地域のために質の高い仕事を提供し続けていきたいです。

ありがとうございました。