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SPIDERPLUS導入を契機に現場も会社全体でもペーパーレス化を推進、働きやすい現場づくりを継続的に目指す

仙台市を本拠地に、東北全域で幅広い施工実績を誇る橋本店では、導入当初からSPIDERPLUSに加えてS+Partner、BPOサービスも組み合わせて効率化を実現しています。
試験導入で見出した効果をきっかけに複数現場に導入が進み、さらには社内で保管している資料類のデジタル化を本格的に進める機運も高まっているとのことです。
SPIDERPLUSサービス群をフル活用しながら進行中の現場を訪ねて、SPIDERPLUSの活用体制や、DX推進で目指すことについてお話を伺いました。

お話 株式会社橋本店

酒井篤史様(専務取締役 建築本部長)

森 琢斗様(建築部工事課 工事長)

向田 祐輔様(建築部 工事課)

書式カスタマイズの自由度が決め手、試験導入から社内浸透へ

本日は現場の進行中にお時間をいただき、ありがとうございます。
こちらの現場でのSPIDERPLUS活用体制について教えてください。

森様
森様
こちらの現場は事務担当も含めて8名で進めています。
SPIDERPLUSを活用しているのは所長の私を含めて6名で、SPIDERPLUSの活用については着工前から決めていました。

導入の直接のきっかけとなったことについてお聞かせください。

森様
森様
本工事を受注する際の技術提案であるKY用紙の電子化が可能だったことです。
その他にも自主検査などの帳票作成は、現場担当による自主検査において手間がかかるため、業務を圧迫する要因になりがちです。
現場で行う検査そのものよりも、帳票を事務所で作成することに時間がかかっていたのです。

すき間時間を活用したKYチェックと検査準備の2つを特に効率化したいと思っていました。
当社の業務効率推進課長が東京で開催された展示会でSPIDERPLUSを見て、使いやすそうだと感じたのも要因の一つです。

導入当初からBPOサービスを組み合わせることを決めた背景についてもお聞かせください。

森様
森様
書式の統一やそのためのカスタマイズ作業など、BPOサービスも組み合わせることで効率化を大きく進められると感じて、当初から活用することにしました。
SPIDERPLUSならば書式のカスタマイズができます。
私たちゼネコンは自社の書式を持っていますが、既存の書式に合わせてカスタマイズできることが課題解決に直結すると感じました。
向田様
向田様
私は、現場でのSPIDERPLUS活用に加えて、BPOチームとの調整役を担っています。
スパイダープラスのBPOチームに既存の書式に合わせてファイルを作ってもらったのですが、ものすごく対応力があると実感してます。
森様
森様
既にBPOサービスではSPIDERPLUSで行う杭・配筋検査の事前準備をお願いして効率化を図りました。現場では検査箇所を撮影するだけで済むようになっています。
BPOサービスでカスタマイズしてもらった帳票には他にもS+PartnerのKY書式、安全衛生工事日誌、出面管理に関するものも含まれています。
夏場には水分補給管理表も作成したのですが、BPOサービスで作ってもらった書式を参考に、営業担当の方の助言も受けながら自分たちで進めていきました。
今後は仕上検査の帳票も予定しています。
こちらの現場での効果がきっかけで、ここ2、3ヶ月で他の現場でもSPIDERPLUS活用が拡がっています。

小さな短縮が大きな効果に。効率化、安全面でのメリット

SPIDERPLUSの活用浸透を進める上でどのような対策をとりましたか。

森様
森様
総合評価方式技術提案の問題もあり、導入したからにはとにかくSPIDERPLUSを活用していくことが前提でした。
スパイダープラスの営業担当が着工前から積極的に打ち合わせのために現場に来てくれたり、着工してからも同様に足を運んでくれたりすることから、導入初期の段階から先を見据えて密なやりとりをすることができました。

ユーザーサポートをよく使う社員もいますが、営業担当の方と現場でお会いした際に要望をお伝えしたり、スパイダープラスのBPOチームがオンラインで説明会をしてくれるので、そこで課題解決に繋げることもあります。

効率化を大きく実感した機能についてお聞かせください。

向田様
向田様
KY用紙の電子化と、SPPとの組み合わせが非常に役立っています。
何十社もの専門工事業者が現場に出入りしており、紙でのKY報告は大きな手間でした。
BPOチームに書式を整えてもらい、電子化することで、場所や時間に制約されずに現場の担当者がチェックできるようになりました。
森様
森様
また、BPOサービスの活用は、細かいところまでサポートしてもらえて、それも効率化の大きな要因です。
SPIDERPLUS導入以前にExcelで作っていた安全日誌があり、SPIDERPLUS用にデータ化することにしました。
バグが発生した時にも、営業担当の方やBPOチームの方が親身に対応してくれて、修正してもらうことができました。
向田様
向田様
それから、現場の安全面でもSPIDERPLUS活用のメリットを感じています。
つい先ほどまで、5階建て現場の最上階で梁の上を歩きながら工事写真を撮影していました。
今日はとても風が強いので、大量の紙図面にA2サイズの黒板を持ってデジタルカメラで撮影することを想像するととても危険だと感じます。SPIDERPLUSならばタブレット1つを持つだけで撮影できるのでとてもラクです。
森様
森様
安全に関することもそうですが、現場ではほんの少しの手間の積み重ねが大きなものになります。
従来忙殺されていた業務から離れることで、現場自体をもっとよく見ることや、図面を詳細にチェックすることに時間を使うことができます。
また、浮いた時間で身体をしっかり休めることができるのも、工事品質を高くすることには欠かせません。

SPIDERPLUS活用の効率化から全社的な電子化へ

SPIDERPLUS活用の効果は、どのようにして社内で共有されたのですか。

森様
森様
部長級社員の会議が月1回あり、そこを中心に広まりました。
SPIDERPLUS活用の感触については、専務など上役にとっても関心事だったのです。
導入の決め手となった書類のデータ保存、納品といった電子化について価値を見出したことがきっかけで、紙の資料や図面類などもデータ化して保管する方向に移行しようとしています。

今後活用を予定している機能はありますか。

森様
森様
仕上検査機能です。
現場での省人化が期待できそうなのと、是正前後の巡回から業者ごとのダメ帳仕分けを効率的にできそうだと考えています。
今までは仕上検査を記録担当、写真撮影担当、マスキングテープを貼っていく担当と3人がかりで行っていました。
向田様
向田様
仕上検査の場合、帳票を専門工事業者の職人さんに確認してもらう必要があります。
今いる職長や若手作業員に帳票の見方を覚えてもらうことで、検査段階では電子化した検査記録の共有を効率的に進めていくことができるとよいと考えています。
電子化しておくことで、現場で職人さんから図面や資料について訪ねられた時にこちら側からもすぐに取り出すことができます。
職人さんたちも資料を探すことはできるのですが、両者がアクセスできることで、より早く確認することができるようになると思うのです。

SPIDERPLUS活用を現場の働き方の主軸とすることによって、橋本店ではどのような現場の働き方を目指しますか。

酒井様
酒井様
建設業界は2024年4月から始まった働き方改革関連法の適用による時間外労働の規制、人手不足問題、そして若手入職者の採用難といった課題を抱えています。
当社では働き方改革、生産性の向上の取り組みの一つとしてSPIDERPLUSを使い、業務の効率化と働きやすい現場づくりをこれからも目指します。

ありがとうございました。