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20代の若手から60代後半のベテランまで、全社的なSPIDERPLUS活用で総合力を高め、フォローしあえる体制を目指す

福岡市、天神を本拠地とする藤榮電氣工事様は創業50年を超え、公共民間とも豊富な工事実績を誇ります。

2023年からはノー残業デーの導入も始まり、社員のみならずその家族をも対象とした福利厚生制度も充実させています。

こうした取り組みの中で、まもなく導入から1年を迎えようとするSPIDERPLUS導入の背景や、会社として重視している課題との関わりについてもお話を伺いました。

・お話
市野 浩司様(取締役 工務部長、画像向かって右側)
平島 洸太様(工務部 主任)

ー本日はお時間を割いてくださり、ありがとうございます。
SPIDERPLUSを導入してまもなく1年を迎えようとしていますが、当初から施工に携わる方が全員手にする規模であることに驚きました。
どのような背景があったのでしょうか。

市野様(以下I):施工の効率化を目的にデジタル活用を検討しておりました。

現場では図面や報告書など、紙を介する業務が多々ありますが、それぞれに手間がつきものです。巡回するにも大量に荷物を持たなくてはなりません。

そこで、タブレットを活用することによって作業の間にある手間を削減し効率化することを考えました。

当初は他の同様のサービスと同時期に活用して比較検討をして、現場での使いやすさなども鑑みてSPIDERPLUSに絞ることになりました。

 

ーSPIDERPLUS導入の決定打になったことはどのような点でしたか。

平島様(以下、H):見やすさです。
CADを読み込んだ際の色や線の見た目に違和感が少なかったことに加えて指摘管理機能を使ったときにも、状況をアイコンの色で直感的に把握したり、是正対応の前と後を同じ画面で見比べたりすることができます。

 

ー導入からほどなくして指摘管理機能も全員分追加されましたね。

I:指摘管理機能については入れないと意味がないとさえ思いました。帳票を作成する際に、ゼロから手書きメモの内容を転記するのではなく、業種や指摘内容をあらかじめ登録しておいたものからタップして選ぶことで指摘事項一覧を出力することができて、効率的です。

H:SPIDERPLUSでまとめた情報を即座に他のコミュニケーションツールに送ることで、スピード感のある業務遂行ができるようになっていると感じています。

電気工事は壁の中など、竣工してしまえば外からは見えない部分の作業も多いです。
場合によっては間違っているまま壁が塞がれてしまう、ということも起こってしまいかねません。

そうした事情のもと、SPIDERPLUSによって情報伝達が効率的になっていることはとても重要だと思っています。

 

総合力の引き上げを目指した根気強い取り組み

ーところで施工に携わる方が全員お使いになるということは、SPIDERPLUSを手にしている方のご経験や年齢層なども多岐にわたっているのでしょうか。

I:そうですね。一番若い人だと25歳、上は60代後半まで幅広いです。

若い人たちはタブレット操作に慣れていることもあってか、操作の習得が早いと思います。

 

ー使い方に慣れることなど、活用浸透に関する取り組みについてお聞かせください。

H:導入当初から社内で独自にマニュアルを作って、いつでも見ることができるようにしています。

マニュアルも工務に携わる者が、自分たちの生態に徹底的に合わせたものにしています。
また、毎月操作方法を習得するための会も開催しています。

 

ーまずは皆様ご自身がそうした取組を進めていらっしゃるのですね。

I:経験の長い人ほど、慣れた仕事のやり方があって、それを変えるのは容易ではありません。
ただ、私達の仕事は全員が協力していくことで現場の管理が成立します。

デジタル活用をする際、始め方は色々あって、例えばリードする役割の少数だけに与えて成功例を作って、それ以外の人は後からついてきてもらうというのもひとつの考えだと思います。

一方で、現場で働くことの本質を考えてみると、一人ひとりが協力していくことによって工事を先に進めていくことが成り立ちます。
特定の人しかできない作業が存在してしまうと、いざというときに助けに入ること自体も難しくなってしまいます。

SPIDERPLUSの活用方法を覚えていくことに個人差があったとしても、少し時間を割くことによってそれぞれが効率化できるようになって知見を高めていくことができれば、それは会社としての総合力を高めていくことに直結すると考えています。

 

H:そのためにも毎月の勉強会では足並みがどのぐらい揃っているか、全員が集まることで、その場で把握することができますし、それを元に支え合うことができます。

毎月の使用状況をデータで見ることができるのですが、これは活用促進に取り組む上でとても明確な判断材料になっています。

全体的な習熟度をもっと高めることができるようになったらテーマごとの勉強会でさらに活用していくことも検討しています。

 

I:一人ひとりの知見を高めていくことができれば、現場でゼネコンとの連携にも役立てていくことが見えてきます。

それができるようになると、現場に移動すること自体を減らすことができるようにもなり、仕事の仕方を大きく変えることになるはずです。

そのためにもまずは、活用度合いを全体的に引き上げていくことを重視しています。

 

ーお話を伺っていると、貴社では皆様がそれぞれに協力的な姿勢でいて、それがまた、SPIDERPLUS活用を進めていくことを支えているように感じます。
活躍している方にはどのようなタイプが多いでしょうか。

I:建設業は人手不足が深刻な課題になっています。

あまり贅沢なことを言っていられない状況ではあるのですが、現場で働く上では協力的であることがとても重要です。

 

ー独自の採用ページもとても立派なものでしたね。

H:実は現場で時々他の業者の方たちと話題にあがることがあります。

I:人の問題はとても重要です。協力的な姿勢の人にこれからも継続的に入ってもらいながらSPIDERPLUSを業務効率化の中心に据え、課ごとに効率的な情報共有をしてフォローしあえる体制を目指していきたいです。

ーありがとうございました。