SPIDERPLUSをフル活用して月間合計95.5時間の『働き方改革』を実現
導入の経緯
法改正、社員増加、DXを後押しした3つ
⼤鎌電気株式会社 代表取締役 大鎌 幸雄様
2019年4月から施行されたいわゆる『働き方改革法案』を自社に照らし合わせると、残業時間の「罰則付き上限規制」が目につきました。1年の中でも2月は繁忙期ですが、ここをモデルに改善することが出来たら他の月も同様に解決していけるのではないかと考えたのです。
また、この7〜8年の間に社員が5名から25名にまで増えました。そうすると仕事を進めていくのに必要なコミュニケーションの量は、人数以上です。その煩雑さをどうにか効率よくするために、何か便利に使えるものを探していました。
もう1つは、当初予定していた一般顧客向けの電気工事の営業活動がコロナ禍でできなくなったことです。予定していたメンバーは高校や大学を卒業したばかりの若い人材が大半でした。デジタル・ネイティブ世代でもある彼らを中心にDX推進チームとすることでコロナピンチをチャンスに変えようと思いました。
働き方改革のボトルネック
朝の8時から夕方の5時までは現場にいます。その後、現場から戻ってきて書類の作成や写真の整理、図面を書いて…と、前後の移動も含めると長時間労働が常態化しがちです。
改めて現場監督を中心に社内でヒアリングをしてみると、ボトルネックは大きく2つということが分かってきました。「現場と事務所の往復」、「持ち帰って作業」です。それらをなくして、さらに現場以外でも手伝うことができる環境にすれば、時間削減を実現できるのではないだろうか、と考えたのです。
スパイダープラスを選んだ決め手
課題解決を確信したポイントが3つありました。現場持込み物をタブレット1つにできること、現場で図⾯などのデータを確認できること、クラウドで情報共有できるので現場をやりながら雑務も同時に進めていけることです。
作業記録や指摘内容はクラウドで管理・集約していくことができますし、現場も事務所内も効率よく使っていけそうだと感じました。
また、Zoomを使った勉強会の開催やサポートが無料であることも社内浸透のためには心強かったです。
導入の効果
100時間近くの働き方改革に成功
SPIDERPLUSを使う前は、重い図面や資料類を持って現場と事務所を何度も往復していました。SPIDERPLUSを使ってからは、アプリの中に図面も資料も全部まとまっているので、荷物はタブレット1つだけ、資料を取りに戻る必要もなくなりました。
写真整理も、以前は多い時には3,000枚撮影して、事務所に戻ってから読み込み、1つずつファイル名を変更して、新しく作ったフォルダに工事ごと分類して1枚ずつ仕分け、と全て手作業でした。SPIDERPLUSならば図面に紐づけて撮影した写真が工程ごとに自動で分けられるし、フォルダの生成やファイル名も自動で出来るので戻って長時間手作業をしなくて済むようになりました。
もう1つはクラウドでの情報共有を活かして仕事の分担ができるようになったことです。図面の共有ができるようになったことで、事務所にいる人間が書類作成を手伝うなど、現場監督をサポートできるようになりました。
こうしてムダを削減し、効率的な情報共有が可能になったおかげで、月間の残業時間は、部門合計前年比で95.5時間削減することができました。時間を減らしたというだけではなく「家庭に使える時間が増えた」と喜ぶ社員の顔を見ると私も嬉しいです。
SPIDERPLUSで生まれた新たな価値
クラウドで情報共有できるようになったことで、社内全体のペーパーレス化も可能になりました。私が先代から会社を受け継いだ時は「なんてアナログな会社だろう」というのが第一印象で、大量の紙図面や資料でオフィスも雑然としていました。現在はそれらがデータになり、フリーアドレス制が実現しました。
世代を超えて教え合う文化
若手社員はいわゆるデジタル・ネイティブ世代も多く、彼らはタブレットを直感的に操作していくことに長けています。一方で、工事のことはベテランの職人たちがよく知っています。工事のことはベテランから若手へ、タブレット操作は若手からベテランへ、と教え合う文化が生まれたのもDXによる「新たなコミュニケーション」と言えます。
5Gを始めとして、情報技術の発達は目をみはるものがあります。便利なツールもどんどん出てきます。これからも最新の技術や機器を活用して、さらなるDX推進に取り組んでいきたいです。
大鎌電気株式会社
大鎌電気株式会社
設立 | 1945年10月 |
事業概要 | 一般電気工事業、電気通信工事業、消防施設工事業 |
Webサイト | https://www.ookama.co.jp/ |