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「見えない仕事」を可視化する 桐和空調設備の現場におけるDX推進とSPIDERPLUS活用の現在地

1953年に創業された桐和空調設備株式会社は県庁舎をはじめ各市町村の役所や公共施設、大型商業施設、大型病院、ホテルなど、沖縄県有数の施工実績を誇ります。
SPIDERPLUS活用で目指すことについて、お話を伺いました。

お話 桐和空調設備株式会社

小畑堅二様(工事部第二課主任)
鶴谷奏太様(工事部第二課)
新垣悟様(取締役工事部長)

県内での導入実績が決め手に

導入からまもなく2年を迎えようとしていますが、現在の活用概況をお聞かせください。

小畑様
小畑様
現在は15名で活用していて、大半は図面データの活用、次いで工事写真の機能も併用して、活用しています。

導入の決定打になったことはどのような点ですか。

小畑様
小畑様
従来は紙ベースで仕事をしていましたが、現場ではゼネコンや他のサブコンなど、SPIDERPLUSを使っている県内の業者が多いことに気が付きました。
各現場には代理人がいますが、現場での意思疎通は言葉だけでは難しいことが多いです。
クラウドベースで同じツールを使うことによって、代理人同士の情報共有が円滑になると考えました。

天井や壁など、「見えない工事」を可視化する。現場写真と図面の連携活用

現場での典型的な活用方法について教えてください。

小畑様
小畑様
まずは図面のデータ化です。
SPIDERPLUSを導入したことによって、現場では紙の束を持たずに済むようになりました。
私は主にiPhoneでSPIDERPLUSを使用していますが、紙の資料が不要になったと感じています。

また、現場では職人さんから何か尋ねられることがあります。
そのような時も、画面で写真や資料を見せながら意思疎通ができるのでとても便利です。
施工に関する細かいことを言葉だけでやりとりするのはどんなに経験の長い者同士でも大変ですが、SPIDERPLUSを活用すれば、それを補う手段が常に手元にあるのです。

空調衛生工事の場合は、工事の段階では外から見えなくなることも多いですね。

小畑様
小畑様
天井や壁が塞がれてしまうと中を見ることはもう不可能です。
必然的に写真を使うのですが、SPIDERPLUSならば図面上に紐づけた写真とメモが残るので、説明に使いたいものをすぐに見つけることができます。

SPIDERPLUSの導入前は現場に戻ってPCの中から何千枚もある写真を探していました。
私達が工事の途中で探すのはスリーブなどを写したもののため、似たような見た目のものが大量にあり、即座に判別するのはとても困難です。

SPIDERPLUSの活用により、そうした課題も解消されました。

工事の情報共有以外に活用している例はありますか。

小畑様
小畑様
まだ途上ではありますが、他の現場での仕事内容を、SPIDERPLUSを介して共有することによって、状況を把握するほか、どのような現場でどのような施工図を起こしたのか、施工写真を見てどのような施工をしたか、など、お互いの現場の施工状況を「見る」ことによって学ぶ機会になるように、としています。

新垣様
新垣様
SPIDERPLUSを使えば電話して確認する必要がなくなりますね。

小畑様
小畑様
図面に紐づけた写真にはアイコンで撮影角度まで示すことができるし、ひと目で分かる内容を活用方法次第でいくらでも豊かにしていくことができます。

矢印アイコンイメージ(※注:実際の工事図面ではありません)

皆様はどのように活用方法を習得していますか。

小畑様
小畑様
使用中にサポートセンターに問い合わせて不明点を解決するメンバーもいますが、スパイダープラスの営業の方に来てもらうことがあり、そのたびに各々が使用している状況を持ち寄ります。
そこで要望事項や不明点を営業の方と直接話して解決し、皆で共有して習得しています。

解説動画がポータルサイトのS+Studyにあるのも知っているのですが、実際に来てもらって、こちらのペースに合わせてもらうことができるので、とても重宝しています。
鶴谷様
鶴谷様
実は以前、写真整理のアプリを使った経験があります。
SPIDERPLUSに慣れるまでは大変に感じることもあったのですが、写真帳票をExceで出すことができるので、データの受け渡しはSPIDERPLUSの方がラクだと感じています。
 

DXで現場を変える!「続けられる職場」への展望

今後のSPIDERPLUS活用、およびその他DX推進で本質的に目指していきたいことについて教えてください。

小畑様
小畑様
全員の活用状況を引き上げていくことで、各現場の進捗把握をスムーズにできるようになることです。

現場ではやるべきことが多岐にわたります。
状況把握にかける手間を可能な限り少なくすることによって、把握そのものをラクにすることができれば、その内容を次の作業に活かすことができるようにもなりますし、そうした積み重ねの末には工事品質のさらなる向上があるはずです。

新垣様
新垣様
SPIDERPLUSなど、ツールを使って時間短縮をさらに実現していきたいです。

建設業界は新規入職者の不足が続いていますが、やめていく人も多いのです。
誰もが働きやすく、継続して働ける魅力的な労働環境を目指したいです。

ありがとうございました。