現場のスマートな働きぶりをもっと知られるように〜オプション機能、SPIDERPLUS PARTNERつきで導入を決めた背景とは
建設業では働き方改革関連法の適用まで残すところ1年を切り、デジタル活用がますます重要度を増しています。まだ雪の残る札幌に現場事務所を訪ね、SPIDERPLUS導入の背景や使い始めた感触について伺いました。
お話:
取締役工事管理部長 廣瀨隆大様(後列向かって左側)、
工事管理部 清永隼斗様(後列左から2番め)、
工事管理部 今村瞭太様(前列中央)
ー本日は現場が進行中にお時間を割いてくださり、ありがとうございます。はじめに皆様の役割を教えてください。
廣瀬様(以下H):取締役工事管理部長という立場で、働き方に関することも含めて工事全体を統括しています。
清永様(以下K):工事管理部で現場代理人をしています。
今村様(以下I):同じく、工事管理部で現場代理人をしています。
現場をラクにしたいから〜導入の経緯
ーSPIDERPLUSを本年から導入したばかりと伺っていますが、経緯をお聞かせくださいますか。
H:現場で他の業者がSPIDERPLUSを使っているのをよく見ていました。元々他のサービスを施工管理で使っていました。自分たちの仕事だけではなく、現場で普及しているサービスを導入すれば、ゼネコンとの情報共有をもっと便利に進めていけるのではないか、と考えました。
ー現場の包括的な効率アップに目を留めたということですね。元々デジタル導入には積極的だったのでしょうか。
H:元々現場の仕事をラクにするために、必要な人員配置や投資には積極的な社風です。CADの導入も、地域では早いほうで34年前から使っていました。デジタル導入をすることは、行政側からの評価を高くすることにもつながりますし、現場で働く若手社員にも聞いてみたら「使ってみたい」という答えがあったので決断しました。
ーデジタル導入は若手の方々が生まれる前にもさかのぼるのですね!
H:少しでも現場の仕事がラクになるのであれば、とにかくやってみよう、という方針です。実際にこの現場ではペーパーレスを積極的に進めていて、現場提出物(書類・施工図)は基本的にクラウド(ASP)上で確認する方針です。
ー実は事務所をひと目見てスッキリしているなと驚きました。
H:施主など、工事で関係するところとの打ち合わせによってはクラウドが許されていないこともあり、その際は紙に印刷するのですが、事務所内は全てクラウドで完結させています。
オプション、SPIDERPLUS PARTNERも最初からつけた背景
ーこちらの現場では指摘管理機能や検査のオプション、そしてSPIDERPLUS PARTNER(以下SPP)も最初からつけて導入しています。何人ぐらいの職長さんとどのように活用していますか。
K:3名から5名ですね。以前ならばKYに関する報告のために朝一番で事務所まで来てもらい、朝礼を挟んだ後で報告内容をまとめて共有していました。
I:SPPを導入したことで、朝現場に到着したら車の中から報告をあげてもらって、それを今度は朝礼で共有できるようにまとめることが出来るようになっています。
K:その分の手間だけでも10〜20分は時短になっていると思います。
ー現場事務所でも報告を聞いて、まとめる時間が必要だったのが、職長さんも現場代理人の皆さんにも、双方にとって効率化できているのですね。オプション機能の活用についてはいかがですか。
H:実はこの現場はまだ全体の進捗が2%ほどなので、オプション機能の活用はこれからです。
K:今のところは写真の機能がメインです。アイコン設置などの事前準備をしておけば、現場に行った時にどこの何を撮るかが明確になります。
I:事務所内で受けた指示も、単に口頭で終わらせるのではなく、SPIDERPLUSの中に記録で残すことによって、言われたことを次の作業に役立てることにもつながっています。
K:写真の機能そのものについては、前に使っていたサービスに慣れていて時々迷うことがあります。他にも使い方について迷った際など、スパイダープラスの営業の方に相談すると、「できません」と言わないので頼もしく感じています。
H:指摘管理機能を併せて使うことによって、是正の指示を出す際も、明確に伝えやすくなるはず、と思っています。
今後のSPIDERPLUS活用の展望
ー工期に合わせて機能を活用することについて、どんなことを期待していますか。
H:検査の機能なども含めて、まだまだ使っていないものがたくさんあります。工事全体の品質管理を含めて、指摘管理機能や検査に特化した機能を役立てていくことによって、現場の仕事を効率化していくことを見込んでいます。
ー元々デジタル活用にも積極的だったとのことですが、現場の仕事以外に何か効果を見出していることはありますか。
H:デジタル活用を外部に知られることによって、新規人材採用への効果も図っていきたいです。SPIDERPLUSを使って、かつてのような3K労働をしているのではなく、現場はスマートに仕事ができている、ということをもっと知られたいと思っています。
ーこの先現場が進行しながら、建設業への働き方改革関連法の適用も始まろうとしています。働き方改革についてはどのようにお考えですか。
H:2024年度からは残業時間の上限が月に45時間と法律が適用されます。弊社では新年度からSPIDERPLUSの活用を含めて、40時間に収めていけるように試行を進めていく予定です。