• 建築
  • ~300名
  • 大阪府

若手が活躍するDX推進の現場から〜配筋検査機能も活用

SPIDERPLUSが使われる現場では「若手が即戦力として活躍している」という風景が珍しくありません。直感的に操作していくことを積み重ねていくことが本人の実力にもなり、現場全体、ひいては会社の効率化を牽引していくのです。入社半年の方も含め、取り組みの最前線をお届けします。

お話:
中島 瑞稀様(建築部 画像左側)、中舎 樹奈様(総務部 画像中央)、操野 聖哉様(建築部 画像右側)、金澤 卓様(建築部)、植田 雅之様(常務取締役)
※撮影時のみマスクを外しています

現場の仕事をラクにしたい、がきっかけ

ー本日は皆様それぞれ違う現場から集まってくださり、ありがとうございます。SPIDERPLUSの導入の背景はどのようなことだったのでしょうか。

金澤様(以下K):「現場の仕事をラクにしたい」という考えからでした。現場では大量の紙図面を持ち、写真を撮影し、協力会社の職人さんたちに呼び止められたら該当する資料を取りに戻って打ち合わせ資料もまとめて、営業時間が終わると今度は写真の整理…とやることがたくさんありましたし、現場の所長と実際に働く所員たちとの情報共有も何かと手間がかかりがちでした。手間や段取りを削減したいというニーズに合致したのがSPIDERPLUSだったのです。

ーSPIDERPLUSを使い始めて感じたことを教えてください。
K:紙からSPIDERPLUSに変わると、メモが読みにくい、図面がやぶける、置き忘れるなどの、紙図面にまつわるトラブルが消えました。情報伝達も既にデータ化され現場監督だけではなく現場状況を確認する側からも「こんなにラクなのか」という声が挙がりました。

操野様(以下S):写真を撮影すると、図面に紐づくのでどこで撮ったかが分かるのも便利です。それ以上に凄いと思ったのは帳票作成です。これまでだとExcelを1から作る必要があって、写真整理を溜め込んでしまうと特に大変でした。SPIDERPLUSならばボタン1つで帳票作成が済むので本当にラクだと思いました。

今や必須の配筋検査オプション、スピード浸透の裏側

ースナダ建設様のSPIDERPLUS活用の大きな特徴は配筋検査機能の運用体制にあるとお聞きしています。検査を行なうにあたって、どのような体制の元、運用が行われているのでしょうか。

中舎様(以下N):社内と現場が作業を分け合っています。具体的には配筋検査を行なう前のアイコン設置など、下準備を私が中心に行なっています。

ーということは、検査を行なう際はSPIDERPLUSを手にした時点であとは写真撮影から出来るということですね。

N:そうですね。当初は一部の現場で行なっていたのが、この分業体制について、口コミが広まっていき、次第に他の現場からもリクエストを受けるようになって、この夏から大きく展開していきました。

ー作業手順はすぐに覚えられましたか?

N:私自身は、建築について詳しい知識があるわけではないので、最初は不安もありました。ただ、スパイダープラスの営業の方が現場に足を運んでくれたり、こちらにも説明に来てくれました。当初説明を聞いてみただけでは具体的な活用イメージがあまり湧かなかったのですが、それでも、まずはとにかく使ってみることにしました。配筋検査の前は構造図から部位ごとに検査箇所を置いていきますが、こういう作業を繰り返していくことでいつの間にか慣れていきました」

ー作業を引き継いで1年に満たないながら、現在は配筋検査を行なう際には中舎様を経由して検査が行なわれるのですね。現場の皆様はどのぐらい効率化を実感していますか。

S:ワンフロアあたり、下準備だけで大体1時間半くらいはかかっていました。今は検査の最初から撮影するだけなので、その分の時間が浮いていると感じています。

ー単に紙図面からタブレットに変わる、という以外に、検査実施の体制自体も変わったことについて、社内ではスムーズに受け入れられたのですか。

K:当初は慣れた作業の進め方から変わることに対し、あまり芳しくない反応もありました。今までずっと紙でやってきたから紙でいい、という方はいましたね。
ただ、SPIDERPLUSの導入もそうなのですが、全員に使わせることが目的というわけではなく、現場の仕事が便利になって効率化する目的のための手段として活用することが重要なのです。

N:それに、定例の会議などでは現場のSPIDERPLUS活用とそれによって効率化できていることが定期的に挙げられています。

ーでは、作業に使うツールが変わって、検査の体制も変わり、結果も出てきていることが次第にSPIDERPLUSを使ったり検査体制を受け入れたりすることを後押ししているということでしょうか。

一同:そうですね。(笑)

ーところで、今日のインタビューにご参加の操野様(入社3年目)も中島様(入社初年)も大変お若いですが、SPIDERPLUSの使い方はどのように習得しましたか。

中島様(以下M):私は今年入社して、この秋から現場に出ているのですが、現場説明会で頂いたマニュアルを見るようにしています。ただ、そんなに頻繁に見るわけではなく、基本的にはスマートフォンの操作の感覚で慣れていきました。仲の良い社員同士で飲みに行った時などでも、SPIDERPLUSは便利でいいと話すことがよくあります。

ー入社初年度の方にインタビューをするのは史上初です!SPIDERPLUSを使うことで、浮いた時間はどのように過ごしていますか。

M:現場を掃除したり、事務所を整理することもあります。現場で働く人達が仕事をしやすくなるように、環境を整えるようにしています。

S:自分の作業での便利さだけではなく、一緒に仕事をする人にも便利さがあります。
スナダ建設では2年目から部下を持ちます。その時に、はじめの1年で覚えたことを全て言葉で説明するのは大変です。SPIDERPLUSがあれば、実際に撮った写真などを見せながら、明確な情報を示して説明することができます。説明を聞く側の立場としても内容を目で見ることが出来るので、理解しやすいのではないでしょうか。

K:年次の浅い人材に機能を絞って慣れさせたこともあります。チェックリストだけ使ってまずは1つ出来たら「できた」と、お互いに機能を活用して作業ができたことを認めます。こうして1つずつ出来ることを増やしていくことによって、達成感を持たせながら育成することにも繋げていけると思います。

スナダ建設が目指す働き方改革

ー2024年4月には建設業に対し、働き方改革関連法が適用されます。スナダ建設様では、来たるタイミングを見据えて、どのようなことを目指していますか。

植田様(以下U):まずは作業の効率化です。それによって、現場で働く人間の残業を少なくしていきたいです。SPIDERPLUSは専門知識がなくても、機能が助けになったり、直感的な操作性を備えていて、作業に取り組むことを簡単にしてくれます。

今日の2人もそうですが、デジタル機器の操作に慣れている若手世代の活躍することは、そうしたことを後押しする重要な施策になると思います。

ー中島様のような女性の現場進出については、どのようにお考えですか。

U:建設業は長らくいわゆる「3K」労働というイメージが強かったです。現場に出ている女性は全体の割合からはまだ多くはないのですが、さらに増えていくことによって、従来からのイメージを払拭することにも繋げていくことができると思います。

ー働きやすさや業界イメージの向上に関して既に取り組んでいることがあれば、是非お聞かせください。

U: 建設業界は従事者の高齢化が業界課題になっています。スナダ建設では、現場員を増員することでも、1人あたりの残業時間を減らして、それによって「若返り」になるよう、施策を進めています。それから、働きやすさの向上のために休みを増やすことも行なっており、週休二日制を実施しています。作業量を減らすことについては、SPIDERPLUSの導入などIT化を進めて、これらを合せることによって少しでも働く社員の意欲を高めて、彼ら自信が生活していく豊かさの基盤作りになるように、と思って取り組んでいます。

ーそうした大きな目標の中にSPIDERPLUSも位置づいているのですね。本日はありがとうございました。