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一度使ったら手放せなくなるはず!プラントDX推進の現場から

建設業を主な対象としたSPIDERPLUSですが、この3年顕著な増加を見せているのはプラント業界での活用例です。コベルコE&Mの現場にお邪魔し、プラントDXを牽引するお二人に活用の効果から今後の展望までお話を伺いました。

お話:株式会社コベルコE&M 機電事業部 計電本部 整備工事部神戸計電室
向かって左側より木村和彦 様、増永啓志 様

※インタビューはマスク着用で行なわれました。撮影中のみマスクを外しています。

ー本日はお時間を割いてくださり、ありがとうございます。皆様の役割について教えてください。

木村様(以下、K)神戸製鋼の中の保全や電気関係のメンテナンスがメインです。この敷地の電気に関することも請け負っていて、メンテナンスやチェックを行なっています。今は発電所の工事を請け負っているのですが、最初はそこで使う目的でSPIDERPLUSを導入しました。その工事が一段落しようとして、現在の部署に異動になったので敷地全体に対してもSPIDERPLUSを引き続き使っています。

増永様(以下、M):現場では主に私が活用しています。当初活用した現場の工事が終わろうとした頃に、使い続けるかどうかを聞かれて、使い続けることを提案しました。

ーこれだけの敷地だと、SPIDERPLUS導入以前は検査などで歩くだけでもだいぶ時間を要していたのではないですか?
K:敷地を歩くこと自体はさほど時間を要するものではないのですが、工事のための事前調査では、図面や資料を探してまわることや、個別の行き来を合わせると1つの工事あたり1日2〜3時間は歩いていたのではないかと思います。

ペーパーレスだけじゃない、機能がもたらす情報の明確さも効率化のポイント

ーところで導入のきっかけはどのようなことだったのですか?
K:会社ではQC活動というものが続いていて、ペーパーレス化が議題にあがっていました。プラントでは、現場に持ち出す紙の資料の数がひたすら膨大で、1ヶ月で2〜3万枚は印刷してファイルに綴じます。何かのたびに必要な資料を探すだけでも大変です。
例えば次の日にお客様に提出する資料などはファイルに入れないのですが、そうしたものも含めるととにかく紙の枚数がものすごく多いのです。
トライアル期間中にも直感的に使える操作性の高さを感じましたし、現場のニーズに合う情報伝達の効率の良さ、それからセキュリティへの取り組みも信頼できると感じ、それらが決め手になりました。

ー紙からSPIDERPLUSに切り替わって、操作にはすぐ慣れましたか
K:スマートフォン操作の感覚ですぐに使っていきました。覚えていくために努力をするというよりは、それぞれがまずは使っていくことで自然と慣れて覚えていくことが出来たように思います。

ー典型的な使い方の例を教えて下さい
M:今は保全定期検査で活用しています。現場に行くと、建設当時の図面を見たい、とか特定の部分について組み立てや取り外しの手順の載っている資料を参照しなくてはいけない場合もSPIDERPLUSに入っているものを取り出してすぐに見ることができます。自分自身が見るだけではなく、協力会社の方に情報をお伝えする際もSPIDERPLUS内の資料や写真を示しながら明確に伝えることができるようになっています。

ー情報の明確さによる効率化ですね。写真に関する機能についてはいかがですか
M:枚数は日によって異なりますが、撮影もさることながら、SPIDERPLUSを使うことで、撮影した写真が図面に紐付いてフォルダ整理やファイル名の変更なども必要ありません。こうした写真整理の手間や段取りが必要なくなり、だいたい1時間は減らせていると思います。
それから、工事写真の出力の際は、フォーマットを登録しておけば、現場で撮った写真をそのままSPIDERPLUS上で報告書として作成することができます。お客様への提出物作成時間が短縮されましたし、残業時間も減ってプライベートの時間が増えました。

ー三角スケール機能もお使いだと聞いていますが、どのように活用しているのですか
K:見積もりの効率化に役立てています。お客様より見積りの依頼を受けると、現場に向かって電気配線の距離などを測定し、見積りを行なっていました。SPIDERPLUSの三角スケール機能を活用することにより、アプリ上で距離を計測することができます。それによって、現場に足を運んで実際のものを見に行く必要がなくなった。それだけではなく、図面に載っていない部分の寸法についても、縮尺をあわせることで、従来は把握しえなかった箇所の距離を把握することができます。こうした点も効率化に繋がっていると感じています。

ー現地に行く時間だけではなく、把握できる情報の量も機能によって増えているということですね。
K:実はこうした「現場に行かなくても仕事を進められる」ことについては、他の拠点でも導入されて、使い方の相談を受けることや、コミュニケーションの機会が増えてきています。普段は離れているので話す機会はさほど多くはなかったのですが、お互いにSPIDERPLUSという共通のツールを使っていることによって情報の共有が出来るようになりました。

情報伝達の中心にSPIDERPLUSを据えて効率化を見込む

ー木村様が社内でのアンバサダーのような役割になってきているのですね
M:冒頭で挙げたQCの活動で、他の拠点でもペーパーレスの取り組みを課題に掲げていてツールを探していたところ、たまたま同じタイミングでSPIDERPLUSのことが社内であがったりもしました。

K:最初は工事で使用しましたが、異動した現在も問題無く使用できています。様々な業務に活用していけそうだ、と感じていて、今後も活用を続けたいと思っています。また、機械工事担当者にも、試しに使用してもらいましたが、問題無く活用できました。
社内のDX推進にこのツールを活用したいと考えています。1つのアプリで図面管理、編集、写真貼付け、報告書作成等の全てを完結出来ますし、他部署にも横展開して業務効率を上げ、働き方改革につなげていきたいと思います。

ー単に情報伝達の効率をあげるだけではなく、情報伝達手段の中心にS+を据えるという考えでしょうか。
K:そうです。SPIDERPLUSを中心とした様々な取り決めもできることにより、物事の標準化が進むことで、全体の効率UPに繋がるのではないか、と考えています。また、資料アーカイブとしても活用することができるので、いずれは完全ペーパーレス化も成し遂げられたら良いと考えています。

ープラント業界でのデジタル活用はまだまだ黎明期です。これから導入を検討しようとしている方に、どんな言葉をかけたいですか。
M:SPIDERPLUSは少しの投資で多くの効果を実感できる素晴らしいサービスだと思います。現場の施工管理が本当に便利になるはずです。紙の資料や図面を持ち歩くようなことは無くなりますし、情報共有も迅速に、そして正確に行なうことができるようになります。
私たちのような業種では、客先資料やメーカー図面をはじめ、社外秘の情報を多く取り扱います。SPIDERPLUSは情報漏洩対策などのセキュリティも万全で、安心して使用することが出来ます。また、ID毎に権限を設定できるため、閲覧や読み書きについても個別に設定できることも便利です。とにかく一度、使ってみてほしいですね。手放せなくなるはずです。

ーありがとうございました