若手もベテランも。現場が学び合う東洋設備の「全員施工管理」型DX

那覇市、泊港のほど近くに本拠地を構える東洋設備様は沖縄全土をカバーする幅広い施工実績を誇ります。
SPIDERPLUSを手に現場で活躍中の若手社員と、部門を率いる立場のそれぞれが目指すことについてお話を伺いました。
お話 株式会社東洋設備
嘉手納良樹様(工事部次長代理)
太田貴斗様(工事部)
東洋設備様の導入状況について教えて下さい。

嘉手納様
2025年4月時点で10台導入していて、工事部の人数に対して約4割の導入数となり、主要な現場でのSPIDERPLUS使用率は100%といった状況です。
SPIDERPLUSを導入する際、どのような課題がありましたか。

嘉手納様
導入を検討し始めたのは建設業界でDXという言葉を耳にする機会が増えた頃でした。
実は私自身が以前出向した現場でSPIDERPLUSを使った経験があったのです。
写真の管理と図面の管理もSPIDERPLUSひとつで済むことについて、強い印象を持ちました。
現場では紙図面の束を抱えていましたが、SPIDERPLUSを使えばその必要はなくなりますし、写真管理についても黒板を手に持って撮影する必要がなくなります。
手元のタブレットでいつでも、撮りたいときにその場で報告までを完結させることができます。
会社でも、そろそろ自分たちの仕事のしかたを見直すタイミングが来たのではないかという意見が多くなり、SPIDERPLUSを使いたいと申し出ました。
実は私自身が以前出向した現場でSPIDERPLUSを使った経験があったのです。
写真の管理と図面の管理もSPIDERPLUSひとつで済むことについて、強い印象を持ちました。
現場では紙図面の束を抱えていましたが、SPIDERPLUSを使えばその必要はなくなりますし、写真管理についても黒板を手に持って撮影する必要がなくなります。
手元のタブレットでいつでも、撮りたいときにその場で報告までを完結させることができます。
会社でも、そろそろ自分たちの仕事のしかたを見直すタイミングが来たのではないかという意見が多くなり、SPIDERPLUSを使いたいと申し出ました。
導入後の活用浸透はどのようにはかっていますか。

嘉手納様
基本的には現場ごとに各自が自走する方法です。
工事部では毎月定例の会議があり、そこで活用例について発表したり若手社員どうしが操作方法や活用方法を教え合ったりして勉強するということもあります。
工事部会自体は昔からあったものなのですが、最近はもっぱらSPIDERPLUSを始めとした新しいツールや活用ノウハウを横展開する事も議題の1つになっています。
工事部では毎月定例の会議があり、そこで活用例について発表したり若手社員どうしが操作方法や活用方法を教え合ったりして勉強するということもあります。
工事部会自体は昔からあったものなのですが、最近はもっぱらSPIDERPLUSを始めとした新しいツールや活用ノウハウを横展開する事も議題の1つになっています。
帳票整備が鍵!写真提出の効率化とノウハウ共有
太田さんは現場でSPIDERPLUSを活用中ですね。どのような使い方が中心ですか。

太田様
工事の記録など写真を撮る場面を中心に活用しています。
工程管理や現場状況の把握のために写真撮影をしたり、写真帳票とその原本をExcelデータとしてまとめて提出したり、工事の種類によっては写真だけ提出する場合もあります。
提出する書類の規模にもよりますが、提出書類の体裁が整うまでに時間がかからないと感じています。
これは使いながら発見していったことなのですが、記録帳票の書式をあらかじめ作っておけば写真がその通りに配置されたものをボタンひとつで出すことができます。そこで、書式を私自身で整えていきました。
現場には様々な書類があり、それぞれに書式があるため、書式設定の手間がどうしても発生します。
先ほどの部会などもそうですが、横展開する機会を利用して、他の現場にもノウハウを共有していけるようにさらに工夫を重ねています。
工程管理や現場状況の把握のために写真撮影をしたり、写真帳票とその原本をExcelデータとしてまとめて提出したり、工事の種類によっては写真だけ提出する場合もあります。
提出する書類の規模にもよりますが、提出書類の体裁が整うまでに時間がかからないと感じています。
これは使いながら発見していったことなのですが、記録帳票の書式をあらかじめ作っておけば写真がその通りに配置されたものをボタンひとつで出すことができます。そこで、書式を私自身で整えていきました。
現場には様々な書類があり、それぞれに書式があるため、書式設定の手間がどうしても発生します。
先ほどの部会などもそうですが、横展開する機会を利用して、他の現場にもノウハウを共有していけるようにさらに工夫を重ねています。
標準機能以外に、検査に特化した機能もお使いだそうですね。

太田様
最近は勾配測定と圧力測定の機能を使いました。
測定箇所まで測定機を伸ばすと、手元のSPIDERPLUSに数値が取り込まれます。
測定前に設定が必要ではありますが、基準値を決めておけば合否判定が画面にマルバツで表示されるので、現場ではおいて測って、写真を撮れば済むのでとても効率的です。
測定箇所まで測定機を伸ばすと、手元のSPIDERPLUSに数値が取り込まれます。
測定前に設定が必要ではありますが、基準値を決めておけば合否判定が画面にマルバツで表示されるので、現場ではおいて測って、写真を撮れば済むのでとても効率的です。


太田様
もう一つは圧力測定です。
連携させている「みるみるくん」では耐圧試験のグラフを表示させることができます。
取り込んだデータを元に数値の変化の前後を分析することができるので、検査品質が高くなったと感じています。
連携させている「みるみるくん」では耐圧試験のグラフを表示させることができます。
取り込んだデータを元に数値の変化の前後を分析することができるので、検査品質が高くなったと感じています。

嘉手納様
沖縄では、朝と昼とで温度差があるため、従来の試験方法では熱膨張によりゲージがどんどん上がってしまったものです。
そうしたことを考慮して気温の落ち着く夕方から測定したこともありました。
みるみるくんは気温なども含めてデータが残ることで、変化に関わるデータをまるごと取り込むことができるので緻密な考察を可能にしてくれるのです。
そうしたことを考慮して気温の落ち着く夕方から測定したこともありました。
みるみるくんは気温なども含めてデータが残ることで、変化に関わるデータをまるごと取り込むことができるので緻密な考察を可能にしてくれるのです。

ユーザーサポートを活用することはありますか。

太田様
よく電話をかけます。電話ですぐに問い合わせができるので、細かいことが分からないときもすぐに解決できます。
工事写真撮影に際して、黒板に現場名や工程、現場状況などを反映させるのは大元の黒板データを作っておけば簡単にできますが、個別で作って反映されなかったことがあり、その際に聞いた方法は以後も役立てています。
工事写真撮影に際して、黒板に現場名や工程、現場状況などを反映させるのは大元の黒板データを作っておけば簡単にできますが、個別で作って反映されなかったことがあり、その際に聞いた方法は以後も役立てています。
「今の80点」と、これからの現場。東洋設備が描くDXの深化と人の成長
当初課題と感じていたことに対する解消度合いを教えてください。

嘉手納様
80点ぐらいです。そのうち60点は写真管理と整理のしやすさ、20点が図面管理のしやすさです。
マイナス20点分はやりたいことがもっと沢山あって、例えば他のデータ管理も含めてSPIDERPLUSを活用したDXができると良いと考えているのです。
今はDXがらみのアプリやサービスがたくさんあるので現場の人はS+だけで仕事が済むようになると理想的です。
当社ではこれから基幹システムを作ろうとしているところです。
社内情報についても、それぞれがどこか特定の場所にアクセスすれば済むようになると良いのです。
いずれは現場でも内勤者でもアクセスするところを統一したいと思っています。
マイナス20点分はやりたいことがもっと沢山あって、例えば他のデータ管理も含めてSPIDERPLUSを活用したDXができると良いと考えているのです。
今はDXがらみのアプリやサービスがたくさんあるので現場の人はS+だけで仕事が済むようになると理想的です。
当社ではこれから基幹システムを作ろうとしているところです。
社内情報についても、それぞれがどこか特定の場所にアクセスすれば済むようになると良いのです。
いずれは現場でも内勤者でもアクセスするところを統一したいと思っています。
労働時間対策という観点ではどのような取り組みをしていますか。

嘉手納様
残業時間対策として、現場スタッフを増員して、作業を分担してそれぞれの作業時間を減らすことに取り組んでいます。
日中はどうしても現場にいる割合が多くなります。
自身の業務だけではなく、職人さんに説明したり、他業種との調整をしたりしながら、写真を撮ります。
事務所に戻ってからの作業をどれだけ短くできるかがとても重要だと考えていて、SPIDERPLUSのようなツール活用で省力化できるのは理想的です。
日中はどうしても現場にいる割合が多くなります。
自身の業務だけではなく、職人さんに説明したり、他業種との調整をしたりしながら、写真を撮ります。
事務所に戻ってからの作業をどれだけ短くできるかがとても重要だと考えていて、SPIDERPLUSのようなツール活用で省力化できるのは理想的です。
今後のSPIDERPLUS活用、およびその他DX推進で本質的に目指していきたいことをお聞かせください。

嘉手納様
施工管理の仕事で成長するには、一人ひとりが自分の技術を上げていくことが必須です。
SPIDERPLUSは施工管理の仕事の手段で、どれだけ便利に使うかは当人次第です。
成長のポイントは、現場で先輩がどんなところに着目して動いているか、施主なども含めて工事で関わる人とどんな言葉遣いをしてコミュニケーションを成立させているか、など沢山覚えることがあります。
ツール活用で省力化できる作業の割合を増やし、現場ではとにかくよく見て学んでいってほしいです。
SPIDERPLUSは施工管理の仕事の手段で、どれだけ便利に使うかは当人次第です。
成長のポイントは、現場で先輩がどんなところに着目して動いているか、施主なども含めて工事で関わる人とどんな言葉遣いをしてコミュニケーションを成立させているか、など沢山覚えることがあります。
ツール活用で省力化できる作業の割合を増やし、現場ではとにかくよく見て学んでいってほしいです。