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「とにかくこれで写真を撮ってきて!」から始まった、SPIDERPLUS定着ストーリー

沖縄市を本拠地とする大城水道工事社は民間から公共事業に至るまで、地域の水に関わることを全般的に担い、県の優良工事の表彰も受けています。
近年は会社全体としてSDGsやペーパーレス化も推進し、2024年からは現場作業にSPIDERPLUSを導入し、全員が使いこなすことを目指して奮闘中です。
旺盛に進めているデジタル活用の背景について、お話を伺いました。

お話 大城水道工事社
糸数晶子様(工事部長)、大城翔太様(工事部)

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
現在の活用概況をお聞かせください。

糸数様
糸数様
SPIDERPLUSを導入して1年2ヶ月が過ぎました。
現場の全員と内勤者2名で活用しています。

SPIDERPLUS導入の経緯を教えてください。

糸数様
糸数様
同じ沖縄市内にある設備会社から紹介されたことがきっかけです。
現場で一緒になることが多く、良い関係を築いている同士なのですが、彼らが数年以上SPIDERPLUSを活用していて、効率化を実感していることを話してくれたことから当社でも導入を決めました。

水道工事も現場では写真を沢山撮影します。
SPIDERPLUS導入前はデジタルカメラで撮影し、事務所に戻って整理をしていました。
そこで写真の撮り忘れや、写真の取り込み忘れなど、手戻りが色々発生していました。
SPIDERPLUSを活用することによって、ヒューマンエラーの解消と業務効率化が見込めると考えました。

現場の効率化に加えて内勤担当者の待ち時間を解消。クラウド写真で連携スピードが向上

主な使い方を教えてください。

糸数様
糸数様
現場ではSPIDERPLUSの写真撮影機能を使って撮影していきます。
即座にクラウド共有して、事務所にいる内勤担当者に写真データとともに情報が伝わります。
以前は現場作業を終えた者がデジタルカメラを持って事務所に戻って来るまで待機したり、LINEで送られてくるのを待つなど、やりとりに時間がかかっていました。
大城様
大城様
撮影時に黒板を持たなくて済むこともメリットです。
工事の流れが飛躍的に良くなると感じています。

上の世代の人たちの中には黒板に直接書く方法に慣れていることが多いですが、慣れてしまえばSPIDERPLUSの黒板機能を活用する便利さを、彼らも実感できるはずです。

内勤の方はどのようにして活用していますか。

糸数様
糸数様
書類作成や、資材の発注に共有された写真データを活用します。

公共工事の場合、請求書類に写真を添付するのですが、SPIDERPLUSに保存された写真を取り出して使っています。
また、現場の職員から資材の発注を内勤者に依頼する場合があり、この際もSPIDERPLUSに保存した写真を使います。現場のことは言葉だけで説明するのは経験年数が長くても難しいことが多いです。

実際の写真を見ながら話すことで、必要なものを明確に伝えることが可能になりました。
SPIDERPLUS導入前は現場から担当者が戻るのを待つことも少なくなかったのです。

現場と内勤担当者とが、同じ情報を共有できることで、お互いが効率化できているのですね。

糸数様
糸数様
そうですね。
それぞれが異なる現場で作業をすることが多いですが、分からないことがあった時もSPIDERPLUSを持つ者同士が不明点を尋ねて教え合ったりと、お互いを支えることができるようになりました。
また、新たに現場作業をすることになった社員を「SPIDERPLUSで様子は分かるから、安心して行ってらっしゃい」と、送り出したりもしています。

効率化以外に感じたメリットはありますか。

糸数様
糸数様
担当者が急に休まなくてはいけない時に引き継ぎや申し送りがスムーズになったことです。
現場の仕事は人手に限りがあるので、休むことがとても困難ですが、写真があることによって明確な情報引き継ぎができるため、ピンチヒッターとして送り込んだ社員がすぐに対応できるようになりました。

水道工事の例(写真提供:大城水道工事社)

まずは「撮る」から!ベテランにも伝わった第一歩

貴社ではベテラン年代の方も多いですが、どのようにして活用浸透を進めていきましたか。

糸数様
糸数様
実際、導入してすぐに全員が使い出したというわけではなかったです。
中には半年くらい使うことを躊躇したベテラン社員もいました。
「とにかくこれで写真を撮ってきて」と根気強く伝え続けました。
年代を問わず今は誰もがスマートフォンを持っていますし、電話をするだけではなく写真を撮ることを日常的にしているはずです。
普段スマートフォンでしていることを、現場でもする、ということだけが違います。
電子黒板の内容を別途設定する必要はありますが、現場での工事写真撮影については、普段写真を何気なく撮るときと同じ動作をすれば良いのです。
このように話し続けることで、彼らにもSPIDERPLUS操作の第一歩を踏んでもらうことができました。

暫くしたら黒板作成もできるようになっていたのです。
黒板作成についても「手書きと同じ感覚でできる」と言って操作に慣れてもらいました。

現場で新たにする操作に対して、慣れ親しんでいることとのギャップを感じさせずに、まず使うということを達成したのですね。

糸数様
糸数様
社内の若手社員で進んで使いこなしている者もいます。

スパイダープラスの営業の方がこちらを訪ねて勉強会を開いてくれたのですが、その後も、若手社員を講師役のようにして社内勉強会を自主開催しました。
とにかく皆がSPIDERPLUSを触ることで、初めて疑問に感じることも出てくるのでお互いに頼りながら覚えていくようにしたのです。

私自身はユーザーサポートを活用することもあります。
不明点が出たらすぐに電話をかけて聞いています。
その場で解決できますし、分かったことを新たに社内で横展開してもいます。

民間から公共へ。手応えを活かし、効率化と育成を次のステージへ

この先目指したい活用のスタイルはありますか。

糸数様
糸数様
まずは写真の機能だけでも大きなメリットを感じています。
今後活用浸透度合いを引き上げていくことによって、現場・内勤とも効率化や情報引き継ぎのメリットをさらに大きなものにしながら一人ひとりに還元していくことができるようになると期待しています。
SPIDERPLUSを導入してから活用したのは民間工事の現場でした。
そこで実感した効果を、今度は公共工事の現場で力試ししていきたいと考えています。
公共工事は民間工事よりも工期が厳しく決まっていて、何かと時間に追われがちです。
SPIDERPLUS活用で実感した効率化と、その手応えを現場で応用していき、さらに大きな効率化を成し遂げられるようにしたいです。

今後、大城水道工事社として目指す働き方をお聞かせください。

糸数様
糸数様
当社では残業時間も大幅に少なくすることができ、月間で10時間を下回っています。
週休2日制も導入済みです。
次の課題としては、若い方が継続的に入ってくることと、彼らが成長し続けることです。

ベテラン世代は「仕事は見て学べ、盗め」と言われて成長してきましたが、若くて経験のない世代にはそれはとても厳しいことです。
SPIDERPLUSの写真を見ることは、仕事内容の可視化でもあります。
会社の制度と、現場での効率的な働き方や育成にSPIDERPLUSを活用し、お互いを支え合いながらよりよい職場環境の実現を目指しています。

ありがとうございました。