現場の“非効率”を打破!藤間工業がSPIDERPLUSで挑む、働き方改革のリアル

名古屋城の西南を本拠地とする藤間工業では若手にとどまらず、ベテラン社員も巻き込んだDXが進行中です。
SPIDERPLUSの機能を活用しながら、向き合う課題についてお話を伺いました。
お話 藤間工業株式会社
藤間鋼太郎様(代表取締役社長)
戸高聡志様(工事部工事課)
秋山拓也様(工事部工事課主任)
なぜ全員に管理者権限?現場全体で進めるDXの起点
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
現在の活用状況をお聞かせください。

会社全体は人数に限りがありますし、施工管理の仕事はそれぞれが現場で行うため上長の承認をとるには、時間や場所の制約を受けないことは、効率化を進めるのに重要です。
貴社にとって、SPIDERPLUSが初の建設DXツール導入だそうですが、当時はどのような課題がありましたか。

SPIDERPLUSを導入することによって、それぞれの業務を省力化し、限りある人数で質の高い仕事を効率的に行うことができると考えました。
それぞれの社員の習熟を効率的にするために当初から工夫したことがあったそうですね。

施工管理の仕事では現場を複数持って移動することや、応援のために突然別の現場に行くこともあります。
最初から管理者権限を全員が持てば、普段と異なる現場で急に対応しなくてはならない時も設定などの手間が省けますし、効率的に物事を把握できると考えました。
写真も図面も“その場で完結”!現場で実感するSPIDERPLUSのメリット
現場でのSPIDERPLUS活用方法について教えてください。

それから現場では工程ごとに写真帳票をまとめて都度提出しますが、SPIDERPLUSは撮影から帳票提出までの一連の過程を現場で完結させることができるので便利だと感じています。
電子黒板もあらかじめ用意しておけば、撮影済み写真には電子黒板も反映され、会社に戻って作業をする必要がありません。
私が担当する現場では、もう一人同じように現場で工事写真を撮る社員がいますが、二人がそれぞれに撮影したものをSPIDERPLUS上でマージすることもできます。

納入仕様書や説明書を取り出してお客様に説明しなくてはならない時に、紙の束から探すのは時間のかかることです。
SPIDERPLUSならば中からすぐに取り出して、表示させることができます。
工事で変更が生じたときも、手元に必要な資料をすぐに出すことができますから、職人さんや施主とのコミュニケーションの助けになっています。
現場でSPIDERPLUSを活用するのは若い方が中心でしょうか。

もちろん、仕事の内容が違うため、ベテラン社員たちが若い人たちのように写真を撮ってくることはしません。
ただ、若手が使っている横でベテランたちは紙を持つわけにはいきません。
導入を思い立った頃、作業を現地で可能な限り全部完結させることを目指したかったのです。
昔はメールを見るのも現場から会社に戻らないとならず、何かにつけて労働時間が長くなったものです。
ベテランも巻き込んで、機能を使いこなすのとは別に、必要なものを見ることで情報共有が行われて、意思疎通が進むことを目指しています。

紙の図面や資料ですと、見るサイズを変えることはできません。
SPIDERPLUSならばその人の見やすいサイズに指先で簡単に拡大できるので、こういう点も意思疎通の助けになっていると思います。
効率化のその先へ!“使いこなすチーム”が目指す次のステージ
現在の活用状況について自己評価をお聞かせください。

初期の省力化は出来ているので、これからは新たな機能の追加に対して理解を深めることが必要です。
例えば操作説明動画などの活用を通じて、一人ひとりが機能を理解し、現場で実践して覚えて学んでいっている最中です。
便利さを実感するために、まず使ってみることが重要だと感じています。
空調衛生工事の検査に特化した機能を導入したそうですね。
活用上の課題についてお聞かせください。

以前は検査のたびに導入し、解約していました。
そうではなく、測定用のアカウントを契約し、検査現場に持っていく方法に変更しました。
この使い方はスパイダープラスの営業の方と話して決めました。
工事の進捗に依存する機能ではありますが、突然使わなければならない時に、社内に誰か詳しい人間がいること、なるべく多くの人間が経験してノウハウが水平展開されていくことでさらに良い使い方を見つけていきたいですね。
現場で教え合うことや、頼ることはありますか。

雑談しながら人間関係を作ってそこで距離を縮めていきます。
一つの建物をつくるには皆の協力が不可欠です。
そうして話しながらそれぞれが得意とすることも次第に分かっていきます。

建築の人や職人さんには自分から飛び込んでいくようにしています。
もちろん、仕事の状況によっては集中が必要なタイミングもありますので、相手の様子を慎重に把握します。
聞いてみて初めて知ることがたくさんあるので、一つずつ実践しながら覚えて学んでいっている最中です。
直属の上司以外にも年齢が近い少し上の上司に聞いたりすることもあります。

私自身、彼らのそうしたところに支えられているところが多々あると感じています。

今後のSPIDERPLUS活用やDX推進で本質的に目指していきたいことをお聞かせください。

ツールを活用して働き方改革に対応して、一人ひとりのワーク・ライフ・バランスをとっていきたいです。
長時間労働はパフォーマンスが落ちる原因になりがちです。
便利なものはどんどん使ってよいパフォーマンスに繋げていきたいです。
さらに、若い人にはアンテナをはってツールの情報だけではなく、評価も含めてこちらにどんどん寄せてほしいと思っています。
まだまだ改善できることや、使うべき機能があるはずです。