スパイダープラス、大手総合建設会社の鴻池組と「仕上検査音声入力AI機能」を共同開発
検査時間を33%短縮!音声入力の精度をAIで大幅に向上

建設DXサービス「SPIDER+」を開発・販売するスパイダープラス株式会社は、大手総合建設会社である株式会社鴻池組と共同で、仕上検査(※1)時間を33%短縮する「仕上検査音声入力AI機能」を開発しました。2026年冬〜2027年春頃に本機能の一般リリースを見据えて鴻池組現場での検証を重ねてまいります。
当社は今後も、自社開発のみならず大手建設会社との共同開発にも積極的に取り組むことで、建設現場におけるAI活用の推進に貢献してまいります。
※1:仕上検査とは、建物の完成直前に施工会社や施主(購入者)が内装・外装の傷や汚れ、設備動作をチェックし、補修対応などの是正を求める最終確認段階で行う検査のこと。指摘事項は現場管理者から各専門工事業者に伝達し、仕様通りになるまで是正対応を監督します。
仕上検査音声入力AI機能の概要
「仕上検査音声入力AI機能」は、竣工前の仕上検査で発生する「クロスの剥がれ」「床のキズ」などの指摘事項を、SPIDER+の図面上に音声で登録する機能です。
単なる音声入力にとどまらず、AIが検査員が読み上げた内容(「クロス」「床」などの部位、「キズ」や「剥がれ」「汚れ」などの状態)を項目ごとに自動で振り分け、画面上での手動選択を不要にします。
さらに、登録した指摘事項を専門工事業者ごとに自動で整理し、是正指示までを一連の流れで行います。
実証実験による効果検証について
本機能は鴻池組のご協力のもと、マンション建設における仕上検査を模した環境で効果検証を実施しました。
当社が2013年より鴻池組に提供している建築工事管理システム「KOCoチェック」(※2)を用い、従来の「仕上検査機能」と「仕上検査音声入力AI機能」をそれぞれ活用した検査を複数回実施。両方式の所要時間差を平均して算出した結果、「仕上検査音声入力AI機能」活用時は、検査実施時間が平均33%短縮されることを確認しました。
| 検証項目 | 内容 |
|---|---|
| 検証環境 | 3室からなる1戸を模した空間内に、合計23箇所の指摘事項を設定 |
| 検証方法 | 従来提供している「仕上検査機能」と今回新たに開発した「仕上検査音声入力AI機能」を活用し、「KOCoチェック」の図面データ上に23の指摘事項を登録することを10通りずつ試行 |
| 検証結果算出方法 | 「仕上検査機能」と「仕上検査音声入力AI機能」活用の作業所要時間の差を平均して算出 |
| 検証結果 | 仕上検査音声入力AI機能活用により、検査時間を平均33%短縮 |
※2:KOCoチェックとは、「SPIDER+」のプラットフォームを元に鴻池組向けに開発した建設DXアプリ。2013年より導入。
3LDKのマンションで行われる自主検査(※3)では、1戸あたり平均60〜90箇所の指摘事項が発生します。
実証で確認した33%の短縮効果は、指摘の登録回数に比例して積み上がることが考えられ、規模が大きい現場ほど総検査時間の削減幅も拡大すると見込んでいます。
※3:自主検査とは、工事の各段階、および竣工直前に、施工会社自身が設計通りに施工されているかを確認する検査のこと。第三者的な視点で不具合や是正箇所の有無を確認する。

共同開発の背景と今後の展開
当社は長年にわたり鴻池組と現場実務の課題解決に向けた価値共創を継続し、建築工事向け検査機能を共に開発してまいりました。
この強固な協力関係のもと、今回の「仕上検査音声入力AI機能」の開発に至り、今後は鴻池組の現場での検証を経て、2026年冬〜2027年春頃の一般提供を予定しています。
本取り組みは、統合プラットフォーム「SPIDER+ Workspace」構想のもと、建設業における業務と情報の最適化をさらに加速させるという当社の戦略を体現するものです。
今後は、現場課題の解決に最適な技術を実務に根づく段階へと進めていくことで、建設DXを牽引し、SPIDER+が現場にとって「なくてはならないインフラ」となる世界を目指します。
注記
本機能の名称_仕様・提供内容、時期は検証結果等により変更となる場合があります。
本件に関するお問い合わせ先
スパイダープラス株式会社
cb_pr@spiderplus.co.jp