電気設備業がDX推進で実現したこと | 図面・現場施工管理|工事写真SPIDERPLUS(スパイダープラス)|建設業・メンテナンス業向けアプリ

電気設備業がDX推進で実現したこと
  • セミナーレポート

スパイダープラス株式会社は2021年6月14日に「電気設備業の生産性向上に向けた取り組み」をテーマにしたウェビナーを開催しました。

今回のウェビナーは電気設備工事業をおこなっている大鎌電気様の SPIDERPLUS® 導入事例を紹介しました。本記事では大鎌電気様が SPIDERPLUS® を使用してどのように生産性を向上させたのか一部ご紹介します。

残業時間の削減と新たな価値の創出

大鎌電気様は当社が開催したウェビナーに参加いただき、それをきっかけに2019年6月に SPIDERPLUS® を導入されました。導入した結果、残業時間の削減に成功したこと以外に社内のコミュニケーション、環境、採用活動にも効果があったといいます。SPIDERPLUS® の導入経緯、導入効果や実現したことを伺いました。

残業時間を減らす必要がある!(導入背景)

SPIDERPLUS® 導入以前、社員(特に現場監督)の残業時間が問題でした。なぜそれが問題かというと2024年4月1日から建設業にも時間外労働の上限規制が適用される背景があったからです。

2019年2月のデータによると、繁忙期であることも影響していますが工事部の現場監督の平均残業時間は46.3時間でした。これは時間外労働の上限である月45時間を超過してしまっています。8時〜17時まで現場で作業して、現場から事務所に戻ってから書類の作成、写真整理、図面描き・・・等、これだとどうしても残業時間が増えて疲弊します。

▼2019年2月時点:工事部従業員(現場監督)の残業時間

2024年まで猶予があるといっても決して余裕とは言っていられません。大鎌電気様はそのような背景と理由により、残業時間の「罰則付き上限規制」について、重点施策として取り組むことになりました。

現場ではどんな問題を抱えているのか

現場監督の作業内訳を拝見すると、書類作成、図面描き、移動時間で作業全体の約30%を占めていることが分かりました。

▼工事部従業員(現場監督)の作業内訳

では、現場ではどんな問題があって残業時間が増えているのでしょうか。大鎌電気様の社員が現場で感じている問題は下記のとおりです。

  1. 「超ムダ」な会社と現場の往復
  2. 現場から帰ってきてから夜に写真整理
  3. 情報共有ができず、手伝えない

これらの問題は SPIDERPLUS® を導入することで改善できる内容だったため、大鎌電気様にSPIDERPLUS® の導入の検討を進めてもらいました。

SPIDERPLUS® 導入前に残業時間の削減を確信

大鎌電気様では SPIDERPLUS® の導入を検討した際に、「このシステムを導入することで残業時間を削減できる」と確信したポイントがあったといいます。

  1. 現場持ち込みがタブレット1つに
  2. 現場で図面データの確認が可能
  3. 現場をやりながら雑務も同時進行が可能

このような確信があり、SPIDERPLUS® の導入に至りました。

導入後、SPIDERPLUS® を社内へ浸透させるために当社が毎週開催している説明会に何度も参加いただきました(説明会はZoomを活用し、オンラインで開催しています)。大鎌電気の社員のみなさまにとっては初めてのことが多く、不安だったと思います。

SPIDERPLUS® 導入で実現できた3つのこと

残業時間が削減できることを確信していた大鎌電気様でしたが、SPIDERPLUS® を導入してどのようなことが実現できたか伺いました。

「超ムダ」な会社と現場の往復が無くなった

従来は現場へ重い書類を持ち運んでいましたが、SPIDERPLUS® の導入で現場での確認がタブレットでおこなえるようになったので、現在は現場持ち込みがタブレット1つになりました。さらに、これまでは現場に持ち込む必要がある書類を忘れてしまったときは、事務所に取りに戻っていましたが、SPIDERPLUS® はタブレットを通じてデータの確認が可能なので書類の忘れ物によって発生する事務所と現場の無駄な往復が無くなりました。

事務所に戻ってからの写真整理業務が無くなった

従来は現場での作業が終わってから事務所に戻り写真を整理していましたが、SPIDERPLUS® 導入後は現場で撮影した写真を工程ごとに仕分けできるようになりました。 これまでは写真整理業務だけでもかなりの時間を費やしていましたが、その負担が減りました。

事務所にいる社員が現場業務をサポートできるようになった

従来は現場の進捗を共有ができない状況にあり、まわりのメンバーが業務を手伝いたくても手伝えない問題がありました。SPIDERPLUS® 導入後は、現場と事務所の社員がSPIDERPLUS®を通すことで情報を共有できるようになったので、忙しいときでもまわりのメンバーがサポートできるようになりました。例えば、現場監督の代わりに事務所にいる社員が、営業時間内に書類作成のサポートをおこなう等の業務分担が可能になりました。

SPIDERPLUS® がもたらした4つの価値

SPIDERPLUS® 導入後、残業時間を問題視していた大鎌電気様の残業時間はどれぐらい削減できたか、またそれ以外にどのような価値があったのか伺いました。

残業時間の削減に成功

結果として、SPIDERPLUS® を導入したことで1か月あたりの平均残業時間が46.3時間から36.3時間に減少し、時間外労働の上限である45時間を下回ることができました。工事部門合計では95時間の削減に成功し、数値としてかなりインパクトがありました。社員からは「ここまで残業時間を減らすことができると思わなかった」「家庭につかう時間が増えて嬉しい」といった声もありました。

▼工事部従業員の残業時間比較(2019年2月-2020年2月)

事務所のデスクまわりがきれいに

副次的な効果として、クラウドを推進していくことで社内のペーパーレス化が進み、紙の書類が減りました。その結果、事務所のデスク上にあった書類も少なくなり事務所全体がかなりスッキリした環境に変化しました。

▼以前の事務所


▼現在の事務所

DX推進で積極的な採用活動

SPIDERPLUS® の導入をきっかけに、積極的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していくことで、その活動に興味を持ったという理由で求人に応募していただける機会も増えました。入職者の減少が止まらず人材確保が困難な建設業界ですが、採用活動でも良い流れを生むことができています。

コミュニケーションの活性化

従来は、ベテラン社員から若手社員に技術を教えることはあったが、SPIDERPLUS® 導入後は若手社員からベテラン社員にクラウドシステムの使い方を教える機会が増えたことで、社内に「教え合う文化」が生まれました。コミュニケーションが増えたことで社内の活性化を実感しています。

SPIDERPLUS® の導入について

このようなお客様におすすめします

  • 自社で活用できるデジタル化ツールを探している
  • ツールの導入自体がゴールではなくしっかりと成果につなげたい
  • 現場担当者が忙しさを理由になかなかツールを利用してくれない悩みを抱えている
  • より効率化、生産性向上を実現させたいと考えている
  • いろいろ調べたけどツールがありすぎて結局なにを使えばいいかわからない

導入ステップ

  1. 貴社内で、ご担当者を決めてください。
  2. 導入時期や導入範囲、iPadの調達等の打ち合わせさせてください。
  3. 導入、利用にあたって不明点は担当の営業やサポートセンターで支援します。
  4. 導入後は定期的に勉強会をおこなっているので積極的にご参加ください。 PDFや動画のマニュアル等も設けているのでぜひご活用ください。

運用時のサポートに力をいれています

導入時の勉強会、導入後の操作方法の説明、機能面等の不明な点は自社のサポートセンターで解決します。導入後の効果測定はカスタマーサクセスチームでお手伝いします。

 

企業情報

大鎌電気株式会社

代表者   代表取締役社長 大鎌 幸雄

本社所在地 北海道函館市美原3丁目36番5号

設立    昭和20年(1945年)11月

事業内容  電気設備工事、空調設備工事、省エネ・コスト削減をトータルプロデュース、

自家消費型太陽光・衛生商品販売

URL    https://www.ookama.co.jp/

 

スパイダープラス株式会社

代表者   代表取締役社長 伊藤 謙自

本社所在地 東京都豊島区東池袋1丁目12番5号 東京信用金庫本店ビル 7階

設立    平成9年(1997年)9月

事業内容  ICT事業

URL    https://spiderplus.co.jp/

その他セミナーレポートの記事

お電話でもお気軽にお問い合わせください

03-6709-2835

平日 9:00~18:00

SPIDERPLUSアプリの
ダウンロードはこちら

SPIDERPLUSのアプリは無料でダウンロードいただけます。

  • iPad
    AppStoreでSPIDERPLUS
  • iPhone
    AppStoreでSPIDERPLUS

セキュリティへの取り組み

情報セキュリティへの取組みは重要な経営課題と考えます。当社は「ISO/IEC 27001:2013」に適合した情報セキュリティマネジメントシステム(以下、ISMS)を構築し、当社が取り扱うお客様の情報資産及び当社の資産の保護と、セキュリティ事故の予防、及び情報セキュリティの継続的な向上に努めます。

ISO/IEC 27001:2013 認証
※ 東京オフィスにて認証取得
ISO/IEC 27001:2013 認証
※ 東京オフィスにて認証取得