現場管理を業務効率化!IT化によって実現する方法やメリットを解説
- 働き方
現場管理の仕事は手間のかかる作業が多く、思うように進まないことが少なくありません。
仕事の質を落とさずに、何とか効率をアップさせたいと思っている担当者は多いでしょう。
この願いは、ITをうまく取り入れることで叶えられる可能性が高いです。
そこで今回は、現場管理のIT化について、ツールやアプリの例なども挙げながら詳しく紹介していきます。
目次
現場での監督や統括 施工管理の仕事内容は?
一般的に、現場管理の仕事は施工管理と呼ばれており、担当しているのは施工管理士です。
工程が円滑に進むように現場で監督し、作業員を統括していく責任を負っています。
どのような工事にも工期が定められており、それまでにすべての作業を完了させなければなりません。それを実現できるスケジュールを組み、作業人数や資源、機材の調整なども行います。
また、工事しやすいように現場の環境を整備したり、作業員人数に対する工賃を算出したりすることも仕事の一環です。
施工管理士の業務を妨げる課題とは?
施工管理をうまく進められない場合、やみくもに同じスタイルを続けるのは良くありません。
どのような課題が業務の妨げになっているのか考えてみましょう。
代表的な課題として、図面や資料を紙で作成してファイルなどで管理していることが挙げられます。また、写真の整理に手間取っているケースや、帳票作成に時間がかかりすぎているケースなども多いです。
図面や資料、デジカメなど、多くのものを現場に持参しなければならない点も課題となっています。
施工管理業務を改善!課題を解消できるIT化を押さえておこう
ITの積極的な導入は、施工管理で生じる課題を解消できる方法の一つです。そう言われても、これまでアナログ的な手法に頼ってきた場合は、どのように変わるのかイメージしにくいでしょう。
ここからは、施工管理におけるIT化について解説していきます。
ITのなかでも、データの共有やコミュニケーションの技術を軸にしたものはICTと呼ばれています。施工管理のIT化は、ICT化を中心に進めていくのが一般的です。
①社内や部署内における情報共有、データの管理や編集
最も手軽に進められる業務として、社内や部署内における情報共有、データの管理や編集などの作業が挙げられます。
短時間で行える個々の作業は軽視されやすいですが、準備や関連作業に要する時間の累積も考慮して、ICT化による効率アップを推進しなければなりません。

②作業員の安全や健康を管理
作業員の安全や健康を管理する業務もICT化の対象です。
たとえば、設置したカメラで危険度を判定し、警告音やアラートの表示を出すシステムが存在するので、安全対策として導入を検討できます。

③移動のコストや時間のカット
人の移動もICT化によって効率アップを大いに期待できるポイントです。
特に、打ち合わせの出張や遠方の現場仕事が多い企業の場合、移動のコストや時間のカットは効率化における優先事項になります。
また、高層建築や大規模な現場の場合、現場内での移動だけでも相当な労力と時間が掛かります。

施工管理の業務効率化に役立つ3種類のITツール!
うまくITツールを活用すれば、施工管理の効率化を大きく後押ししてくれます。ITツールには多くの種類があり、そのなかでも特によく用いられているのは以下の3つです。
①タブレット端末
1つ目はタブレットで、スマートフォンと同じ感覚で利用できます。
画面が大きいので入力しやすいですし、タッチペンを利用すると直感的な操作が可能です。
読み込んだ図面や仕様書の拡大表示も容易であり、建築業のICT化に最適といっても過言ではありません。
さらに現場管理専用のアプリを使用すると、様々な工程でより業務効率化を図ることができます。

②現場監視カメラシステム
2つ目は、安全管理の精度や生産性を向上させる現場監視カメラシステムです。現場にカメラを設置するだけで、目視よりも信頼度の高いチェックが映像認識の技術によって可能になります。

③テレビ会議や映像配信のシステム
3つ目は、テレビ会議や映像配信のシステムです。遠隔地の相手とも、リアルタイムで映像のやり取りを簡単に行えるため、打ち合わせが多い建築業界に適しています。

施工管理アプリも要チェック!「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」とは?
施工管理をサポートする代表的なアプリとして「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」が挙げられます。
全国のゼネコンやサブコンにおけるユーザーは3万人を越えており、人気の理由は業務の効率化への貢献度が大きいことです。
このアプリには「写真帳票レイアウト」という機能があり、帳票を現場に合わせた形で出力できます。
「スマートフォン版電子黒板」の機能もあるため、黒板を現場に多く持っていく必要はありません。携行物を減らせるだけでなく、電子黒板も表示する方式で工事写真を撮影し、すぐに工事進捗状況の情報を共有できます。
また、「スタンプ」の機能を使えば、図面に「危」「未」などの目印を付けられるので、注意喚起や見落としの防止などに有効です。
何を実現できるのか?業務効率化を「SPIDERPLUS」で行うメリット
SPIDERPLUSを施工管理で活用できるようになると、多くの面でプラスの作用が起こるでしょう。ここからは、具体的にどのようなことを実現できるのか大きく5つの項目に分けて紹介していきます。
①作業の手間や時間を大きく削減!
人手や紙を用いて取り組んでいた作業をIT化すると、図面や資料のファイリングをはじめとして、いろいろな手間を削減できます。
また、プログラムに作業をさせると、手作業よりもミスの混入が少ないので、チェックや修正にかける時間も減るのが一般的です。
そうして余裕ができると、これまでよりも他の業務に時間を割り当てられるようになります。
②受注数が伸びて売上もアップ!
効率化によって業務をこなすスピードが上がるので、注文を多く受ける体制を整えやすいです。
スケジュールの都合で断らざるを得なかった発注も受けられるようになります。
また、情報共有が容易になり、顧客への細かなフォローなども可能になるため、継続的に仕事を任されやすくなることもメリットです。
これらの影響によって、受注数が増加して売上がアップすることを期待できます。
③業務フローの円滑化で時間短縮!
各種検査や報告などの業務は、施工管理の仕事のなかでも特に時間がかかりやすいものです。SPIDERPLUSにはさまざまなオプションがあり、そのなかには検査をサポートする機能や報告書を作成する機能も含まれています。
このような機能を活かせば、これまでボトルネックになっていた部分を効率よく実施することも難しくありません。
その結果、業務フロー全体がスムーズに進むようになり、大幅な時間の短縮も可能になります。
④人手不足を解消して長時間労働を抑制!
労働人口の減少が社会問題になっており、人手不足で困っている企業は珍しくありません。SPIDERPLUSによる業務効率化は、その問題を解消するアプローチとしても有効です。
なぜなら、仕事の量を減らすことなく必要な人手を少なくできるからです。
また、長時間労働の増加も抑制できるため、離職率を下げる効果も見込めます。
働きやすさをアピールできるので、採用活動に良い影響が現れることも多いです。
⑤多様な検査を完結できる!SPIDERPLUSの豊富なオプション機能
オプションが豊富であることは、SPIDERPLUSの大きな特徴です。その組み合わせによって、さまざまなニーズへの対応が可能であり、企業の規模や仕事のスタンスに合ったサービスを提供できます。個別にオプションを選ぶことも可能ですが、関連するものを組み合わせたパッケージを利用するのも一つの手です。
お得な3つのオプションパッケージ
SPIDERPLUSに用意されているパッケージは「建築パック」と「電気設備パック」、「空調設備パック」の3種類です。それぞれの各業種向けのオプションパッケージを標準機能と併せて利用することで、より業務効率化が図れます。
建築パック
建築パックには、「配筋検査」や「仕上検査」というチェック機能に加え、「杭施工記録」と「工事進捗管理」の機能がまとめられています。
電気設備パック
電気設備パックに含まれているのは、「幹線・負荷設備試験」と「コンセント試験」というテスト機能、および「電力量計確認」と「照度測定」の機能です。
空調設備パック
空調設備パックは「圧力計連携」と「温湿度計連携」、「騒音計連携」という連携機能がメインで、「風量測定」の機能も付帯しています。
施工管理業務の課題をIT化で解消
現場管理を業務効率化をIT化によって実現する方法やメリットを解説してきました。
どれも最近の現場では導入が進んできているものばかりなので、現場で実際手にされたことや、使われていることも多いかと思います。
これからIT化を進めていかれることをお考えの方はぜひ参考にしてください。